太陽光発電投資の基礎知識 太陽光発電投資における利回りの目安

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どのくらい儲かるのか?太陽光発電投資での利回りについて

太陽光発電投資を始めようと思っても、高額な初期費用や長期返済が必要な融資を考えて、二の足を踏んでしまう人も少なくありません。そこで今回は、太陽光発電投資の利回りの計算法などについて考えてみましょう。どのくらい利益が出るのか、具体的な数字を把握しておくことが成功の秘訣です。

初期投資と発電量のバランスは?

太陽光発電投資で十分な利益を得られるかどうかは、基本的には初期投資額と、その後の発電量(売電額)によって決まります。さて、それではそのバランスはどのように計算すれば良いのでしょうか。

初期投資額は最初に分かりますが、発電量については、太陽光パネルのメーカーや種類によって異なります。その為、太陽光発電所の設置に関して見積もりを取る時は、本体価格などにばかり注視せず、その太陽光パネルがどの程度の発電性能を有しているのか、きちんと確認することが必須です。

利回りの目安を算出しよう!

投資を始める際に、「利回り(初期投資額に対する収益割合)」について考えることは避けて通れません。 太陽光発電投資の利回りは、初期費用や発電量、その後の環境変化などによって違いが生じますが、大まかな目安を立てることは可能です。

太陽光発電投資のパンフレットなどで謳われている利回りは、しばしば「表面利回り」と呼ばれ、以下のような計算方法で算出されていることが珍しくありません。

・年間総発電量(kWh)×電気単価(円/kWh)÷投資総額(円)×100(%)=利回り
※投資総額は初期費用-補助金など

実際のパンフレットなどでは、それぞれの太陽光パネルの発電量に合わせて、おおむね「10%前後」の範囲で表面利回りが計算されていることもあるようです。

ただし、年間総発電量や売電額の数値は、なかなか理論値の通りにはなりません。そこで、この“差(ロス)”を考慮する必要があります。

また、優れた発電効率をキープする為には、適切なメンテナンスが必要になったり、万が一の際の保険に加入しておいた方が良かったりと、実働には色々な維持費がかかります。

その為、現実的には、

・年間総発電量×電気単価×ロス率-維持費=実際の年間売電額(予想)
・実際の年間売電額÷投資総額×100(%)=実質利回り

というように「実質利回り」を考えなければいけません。

尚、業者によっては見積もりの際に実質利回りを提示してくることもありますが、その際にも提示された数字を鵜呑みにするのでなく、そこには本当に“全ての維持費が含まれているのか”、“そのロス率は正確なのか”などについて吟味することが肝要です。

実質利回りのシミュレーション

では、仮の数字を用いて、実質利回りを計算してみましょう。

  • 太陽光発電設備の投資総額:2000万円
  • 行政からの補助金:400万円
  • 発電性能に対する年間発電量:80,000kWh
  • 売電単価:38円/kWh
  • 年間維持費:100万円
(80,000kWh×38円/kWh×0.8-100万円}÷(2,000万円-400万円)×100=約9%

上記の条件の場合、実質利回りは「約9%」になります。もちろん、これはあくまでも仮の数字で、しかも一度もトラブルなどがないと想定して計算した場合です。実際はより正確なシミュレーションが不可欠です。

より正確な発電量の計算方法

実質利回りのシミュレーションは、元となる数値が正確であればあるほど信頼性も高まります。そこで、そもそも太陽光パネルのパンフレットなどに記載されている基本の発電量が、どのようにして算出されているのか知っておくことは決して損ではありません。

発電量の計算式は、「日射量×システム出力係数」によって決められます。そして地域ごとの「日射量」は、独立行政法人「NEDO」が公開している日射量の調査データが参照されています(日射量データベース閲覧システム:http://app0.infoc.nedo.go.jp/index.html)。NEDOのデータベースは誰でも閲覧可能です。まずは自分が太陽光発電所を設置したい土地について確認してみましょう。

補助金制度を有効活用しよう

太陽光発電所の設置に関しては、地方によって補助金制度を設けている場合もあります。初期費用を下げられる補助金は、利回りを考慮する上で非常に重要なポイントです。

ただし、行政の補助金には原則として年間予算の枠が定められている為、その予算が消化されてしまう前に申請をすることが大切です。

まとめ

太陽光発電投資に限らず、投資の利回りシミュレーションへの信頼性は、初期費用と、基礎となるデータの正確性によって決まると言えます。

全てを正確に予測することは無理でも、可能な限り厳密な計算を行うようにしましょう。