太陽光発電とその他投資方法を比較 風力発電投資のリスク

風力発電投資のリスク

風力発電のリスクにはどのようなものがあるのか紹介していきます。

発電量が一定ではない

風力発電は、自然の風のエネルギーを電気にするものです。風が吹いていれば朝夜問わず発電できるという点はメリットですが、一方で風が弱すぎると発電量が低下するリスクがあります。逆に、風が強すぎるときにも、安全確保のために風車の回転を停止せざるを得ないことがあります。風が吹く方向や風量など、風況に運転が左右される部分が多いため、一定した発電量を得るのが難しいのが実状です。

風車の経年劣化

風力発電システムに限らず、どのような設備でも年月が経過すると設備の劣化は避けられません。風力発電システムの場合、主に摩擦による経年劣化によって発電量の低下が起こります。風力発電は20年間の長期稼動を前提に設計されているため、誠実な施工業者であれば、経年劣化も前提として利回りを算出します。

然災害のリスク

風力発電は、落雷や台風などの自然災害による機械設備の故障が起こりやすくなっています。ほかにも、火災や地震、津波などの災害によって発電システムが使えなくなることも考えられます。突発的な発電設備の修理費用の発生だけでなく、システムが復旧するまで売電できないことによる機会損失は、投資を考えるうえで無視できないリスクだといえるでしょう。

風力発電に適した土地が少ない

山が多く平地が少ないという日本の地形の特徴により、風力発電を設置できる場所は限定されてしまいます。山岳地帯は風状が複雑であるため、想定売電収入を算出することが難しくなっています。また、風力発電システムを山の中に設置することで、設置やメンテナンスにかかるコスト面で割高になるというデメリットもあります。さらに、風力発電システムの設置場所に斜面がある場合には、土地の造成に多大な費用がかかってしまいます。

太陽光発電投資のリスク

太陽光発電投資にはどのようなリスクがあるのかを解説していきます。

出力制限

出力制限とは、発電された電力を買い取る電力会社が、需給に対して電力の供給が多すぎる場合に限り、火力発電による発電量を抑えることです。それでも電気の供給が多すぎる場合には、再生可能エネルギーである太陽光発電や風力発電による売電も制限されます。

電力会社が出力制限を行うタイミングとして多いのは、太陽光がよく発電する春から夏の日中です。効率よく発電できるタイミングで売電を制限されれば、当然、利回りは落ちてしまいます。風力発電も出力制限の対象となるという点では同様ですが、風力発電のピークだといわれる秋から冬は出力制限がかかりにくい時期であるため、太陽光ほどのリスクはないと考えられます。

天候リスク

太陽光発電は太陽の光をエネルギーとして電気にします。そのため、天候によるリスクはつきものです。曇りや雨の日が多い場合は想定通りの発電量を得られないため、利回りが低下します。例えば、台風が多く発生した年などは利益が下がる傾向にあります。

発電システムの経年劣化

太陽光発電システムも、風力発電同様に経年劣化が起こります。機械的な摩擦やサビ、液晶の表示劣化など、経年劣化による部品の交換や修理のコストは、やむを得ない経費として想定しておかなければなりません。また、年数経過により、ほんのわずかずつとはいえ、発電量は低下していきます。太陽光発電設備では、パネルの製造国によって劣化の差に違いがあることも指摘されています。投資を考える際には、経年劣化が比較的少ないとされる、日本製かつ高品質の太陽光パネルの導入を検討するとよいでしょう。

自然災害のリスク

太陽光発電は屋外に設置されるため、地震や水害、火災や台風、竜巻や雪害など自然災害により機械設備が故障・破損する恐れがあります。強風による飛来物や倒木によってパネルが破損したり、落雷によって停電したりといったトラブルは未然に防ぐことが難しいことから、発電できない期間をいかに短くするかが大切になります。

風力発電投資と太陽光発電投資はどちらが魅力的か

風力発電と太陽光発電についてそれぞれに考えられるリスクを紹介しました。2つの発電方法を比較すると、災害や天候によるリスクや経年劣化などどちらにも共通するリスクが多いことがわかります。また、風力発電所は「設置場所としてふさわしい場所が少ない」、太陽光発電は「電力会社による出力制限の影響を受けやすい」など、それぞれの特徴によるリスクも忘れてはいけません。

投資を検討する際には、投資によるメリットだけでなく考えられる限りのリスクをしっかりと把握したうえで、充分に検討することが大切です。