失敗しないための太陽光発電業者の正しい選び方 太陽光発電投資の業者の選び方【ケーブル編】

ケーブル保護でメンテナンス費は抑えられる

太陽光発電というとパネルの発電量に目が行きがちですが、発電した電力をパワーコンディショナーに送るケーブルも、最終的な収益に関わる重要な部位の1つです。

というのも、ケーブルをどう保護するかによって、その後のメンテナンス費用が大きく違ってくるからです。

もしケーブル全体がボロボロになってしまうと、メンテナンス費用は少なくとも100万円以上掛かります。事前にどういう形でケーブルを保護するかしっかり検討しておくことが大切です。

直射日光から守るためのケーブル保護の方法

太陽光発電に使うケーブルの耐用年数は、20~30年とされています。したがって、しっかり設置すればほとんどメンテナンス費用は掛かりません。定期的に絶縁抵抗を測ったり、端子の緩みを締めたりする程度で済むからです。

気を付けたいのは、直射日光です。長期間日光に当て続けると断線してしまう恐れがあるため、ケーブルはパネル下など日の当たらない場所に納めることが大切です。

また、パワーコンディショナーへの接続箇所など、どうしても露出せざるをえない部分もありますので、ケーブルにはカバーを付けることも推奨されています。

ケーブルを保護するカバーをつける

太陽光発電の物件を見学する際は、ケーブルにカバーが付いているかどうか、という点もしっかり確認されることをおすすめします。

ただ、カバーも紫外線によって劣化し、ひび割れます。このひび割れを放置すると、漏電してしまう可能性も。

ケーブルを地中に埋める

太陽光パネルやケーブルを盗み出し、海外に売ってお金に換える窃盗グループというものが存在します。投資用の太陽光発電は、人里離れた土地に設置されることが多いため、盗難する側にとっては誰にも見とがめられることなく仕事ができる格好のターゲットとなるわけです。

ケーブルが地中に埋めることで、こういった盗難によるリスクを軽減することができます。

破損や盗難によって運用が停止するのは、収益の面で大きな痛手となります。事前にとれる対策は、可能な限り実践しておくことが大切です。

イタチやネズミからケーブルを保護する方法

獣によるケーブルの破損についても考える必用があります。太陽光発電の獣害といえば、太陽光パネルを汚し発電量を減らす鳥の糞が代表的です。パネルだけではなくケーブルも獣害の被害にあうことがあります。

太陽光パネルの設置場所は土地代が安く、太陽光を遮らない高層の建物が建たないような郊外です。そのため自然が多く、野生動物も多いです。ケーブルが野ざらしになっていると、都心では見ないネズミやイタチなどが、ケーブルを噛み断線を引き起こすおそれがあります。

雑草駆除でケーブルを保護する

鳥や小動物などを太陽光発電場所に近寄らせないためには、雑草駆除が大切です。大型動物が入ってこないようフェンスで守られた太陽光発電場所に生えた雑草は、小動物の隠れ家となり、エサとなる昆虫を集めます。雑草を駆除すれば、小動物をえさとする大型動物も防げます。

獣害からケーブルを守るためには、ケーブルの保護だけではなく周辺の環境整備も意識するとよいでしょう。

ケーブル保護は地中に埋めるのがベスト

太陽光発電は、どういう施工方法を採っているかによって破損リスクが大きく変わってきます。なにもないよりはカバーが付いている方がよいですが、さらに破損リスクを低減したいなら、ケーブルが地中を通して配線されている設備を選ぶのがベストです。

ケーブルだけではなくコネクタ保護も大切

太陽光発電ではケーブル保護も大切ですが、ケーブル同士を接続するコネクタの保護も大切です。太陽光パネル1枚が、汚れたり故障したりしても一部の発電量が減ってしまうだけです。しかし集めた電気を通すコネクタが故障してしまった場合、例え故障したコネクタが1つだけだったとしても、発電量はがくりと減ってしまいます。

屋外に設置される太陽光パネルに使用するコネクタは、雨なども想定し防水で作られています。雨には強いコネクタもですが、湿気や結露などにはそこまで強くありません。

太陽光パネルを設置する物件は日当たりもよく、雨や霧でコネクタが濡れても晴れればすぐに乾燥します。問題は日差しが当たらない太陽光パネルの裏です。太陽光パネルの裏は日陰になっているため、結露が溜まりやすく乾燥しにくいです。コネクタがゆるみ隙間が空いていたりすると、溜まった水分がコネクタ内に入りこみ金属部分がさび故障する可能性があります。

太陽光発電で管理会社が使用するコネクタは、雨だけではなく湿気にも強いのか、きちんと確認するとよいでしょう。

ケーブルを修理はいくらくらい掛かるか

もし、ケーブルが破損したり、盗難されたりした場合、その後運用を再開するまでに、200万円以上の出費を覚悟する必要があります。

一見、表面利回りが10%を超える魅力的な物件であったとしても、ケーブルの施工や管理がずさんであれば、メンテナンス費用によって想定通りの利益が得られないということも十分考えられます。

ケーブル保護方法は工事前に確認する

ケーブルの盗難リスクや破損リスクは、意外に見逃しがちなポイントです。太陽光発電投資を検討する際は、ケーブルがどういった形(カバーの有無や埋設されているかどうか等)で施工されているか、あらかじめしっかりチェックされておくことをおすすめします。

太陽光発電投資は、10年、20年と長期にわたり運用していく投資です。表面利回りに囚われず、ランニングコストにも目を向けて、実質利回りを最大化するよう努めてみてください。

監修者情報
有限会社Qvou 久保 龍太郎

このページのまとめ

  • 1ケーブルは破損しやすく、利回りを圧迫する
  • 2ケーブルの盗難被害が多い
  • 3破損・盗難リスクを避けるには地中に埋めるのがベスト