失敗しないための太陽光発電業者の正しい選び方 太陽光発電投資の業者の選び方【架台の材質編】

架台の材質で耐用年数は大きく変わる

太陽光発電は、一度運用を始めてしまえば長期的に安定収入が見込める投資です。
しかし見逃してはいけないのが、設備は劣化するということ。とくに設備を支える架台は、どのような材質が使われているかによって耐用年数が大きく違ってきます。

産業用太陽光発電は野ざらしの中で発電を行う

投資目的で行う太陽光発電は、多くの場合、広い土地に設置された設備を分譲で買い取って運用していきます。
当然ながら、来る日も来る日も野ざらしで風雨を受け続けることに。太陽光発電=野ざらし、というのは、一見当たり前のことなのですが、当たり前すぎて逆に注意を疎かにしてしまうポイントでもあります。
とくに架台については、劣化に意識を向けないまま運用を続けると、思わぬタイミングで設備が崩れ、損害を被ってしまうことにもなりかねません。

問題は“錆び”

架台が劣化する大きな原因は、錆びです。
錆びは、風雨に晒されていたり、異なる金属同士が触れ合っている状態が長く続いたりすると発生します。
もちろん、しっかり錆び対策の塗装を施していれば、ある程度は防ぐことができます。しかしそれは、必ずではありません。
設置されている環境はもちろん、架台に使う材質の組み合わせ方によっても、錆びが発生する確率は変わってきます。
とくに注意したいのは、違う金属同士が触れ合う接合部分。ここに電位差の大きい材質(鉄とアルミニウム、鉄と銅、ステンレスとアルミ等)を使ってしまうと、錆びが発生しやすいとされています。
万が一、錆びによる強度劣化で設備が倒壊してしまうと、売電収入が得られなくなるだけでなく、別途修理費も掛かります。
設備の劣化は、最終的な収益を左右しかねない、重要な項目というわけです。

材質を選ばないと、塗装費用でメンテナンス代がかさむ

錆びが発生する確率は、設備が設置されている環境と、架台やフレームに使われている材質の種類によって違ってきます。
周辺環境のほうは比較的わかりやすいため、対策も容易でしょう。例えば海に近い地域ならば塩に強い設備を、雪が降る地域ならば加重に強い設備を導入すればよいです。
わかりにくいのは、設備の材質です。組み合わせによって錆びの出やすさが変わってくるため、選び方を間違えると錆び対策の塗装費用でメンテナンス代がかさんでしまうということにもなりかねません。

どんな材質がいいのか?

では、どんな材質を選べばよいのでしょうか。
コストだけに目を向ければ、スチール製の架台は非常に魅力的な選択肢となります。強度も高いため、一見するとコストパフォーマンスも良好に見えるでしょう。
しかし注意したいのは、スチールは錆びに弱いという点。素材自体のコストは安いものの、錆び対策に亜鉛メッキを施さねばならず、その分メンテナンスで継続的な出費を覚悟しなければなりません。
一方、初期コストこそ高いものの、スチールと同程度の強度で錆に強いアルミニウム合金であれば、メンテナンス費用を低めに抑えることができます。
どちらがおすすめか、というのは状況によって違ってくるため断言はできません。しかし太陽光発電は、10年・20年と運用していく息の長い投資です。
メンテナンスに掛かるコストもバカになりません。初期投資額だけでなく、ランニングコストまでしっかり踏まえて、設備の材質を選んでいくことが大切です。

施工前に架台にはどんなものを使っているか必ずチェックを

設備を支える架台の材質や施工については、業者にまるごと任せてしまうオーナーも少なくありません。信頼できると判断して契約しているわけですから、ある意味ではそれは当然のことです。
しかし架台は、将来的な利回りまで左右する重要なポイントです。施工前にどういった材質が使われているか、また、その材質を採用した場合、将来的にメンテナンスコストがどれくらい掛かってくるのかを、しっかりシミュレーションされることをおすすめします。

監修者情報
有限会社Qvou 久保 龍太郎

このページのまとめ

  • 1産業用太陽光発電設備は野ざらし
  • 2そのため、錆びによる経年劣化が起こりやすい
  • 3錆びにくい材質を使っているかは施工前に確認しよう