【特集】あなたの老後資金の蓄えは万全? 個人年金保険の基礎知識

老後資金のための運用方法の定番、個人年金保険

老後資金を蓄える上でもっとも代表的な選択肢の1つである個人年金保険についてまとめています。
メリットだけでなくデメリットも併せて解説していますので、利用を検討している方はぜひチェックしてみてください。

個人年金保険とは

個人年金保険は、特定の年齢から受け取ることができるようになる貯蓄型の保険です。受け取り方や運用方法によっていくつかの種類に分けられますが、いずれも使い方は自由(老後資金だけでなく、養育資金や住宅購入のための資金を貯蓄するためにも使える)となっていて、財形貯蓄年金よりも幾分使い勝手のいい資産形成手段として知られています。
個人年金の受け取り方は、大きく3つに分かれます。1つは、定められた期間であれば生きていても死んでいても受け取れる確定年金。2つ目は、定められた期間内に存命であれば受け取れる有期年金。3つ目は、死亡するまで受け取れる終身年金です。
個人年金保険では、こういった年金の受け取り方や、以下にまとめた運用方法毎のメリット・デメリットを踏まえて、自身に最適のものを選んでいくこととなります。

円建て個人年金

もっとも代表的な個人年金です。円を積み立てていき、年金も円で受け取ります。
メリットは、リスクがほとんどないことです。円は国際的に見ても価値が安定している通貨です。長期間保有していても、大幅に価値が下落する可能性はまずないといっていいでしょう。
デメリットは、金利による利益がほとんど見込めないことです。国内の金融機関では、例え相当額の定期預金をしていても、1%の金利を望むことも難しいケースがほとんどです。
また、現在の日本は、物価を2%上昇させるために財政政策に力を入れています。物価が上がると、相対的に通貨の価値は下がります。そのため、もし順調に物価が上昇していく場合、その上昇率以上の利回りを得ていない限り、実質的に預金額が減っていくことになります。

変額型個人年金

変額個人年金は、積み立て分で株式などの証券や債券などを購入し、それを運用することで得た利益を年金にフィードバックするというものです。
メリットは、将来もらえる年金の額が積み立て分より増える可能性があることです。円建て個人年金と違い、価格変動が大きい投資商品を運用することになります。運用実績によっては、大きなリターンが見込めることも考えられるわけです。
一方のデメリットは、元本割れする可能性があることです。運用がうまくいっていれば問題はありませんが、もし運用中の投資商品が暴落した場合は、積み立てた分以下のお金しかもらえなくなるかもしれません。
また、現在変額個人年金を扱っているのはソニー生命だけです。選択肢の幅が狭い、というのも、デメリットと言えます。

外貨建て個人年金

外貨建て個人年金とは、積み立てた円で外貨を購入し、年金を受け取るときに円を買い戻すというものです。
メリットは、預金しておくよりも資産を増やすことができる点。円は大抵の国より金利が低いため、たんに外貨で持っているだけで金利による資産増が見込めるわけです。
また、将来的に円安が進行した場合、為替変動による大きなリターンも期待できます。
デメリットは、リスクが小さくない点です。もし円高が進んでしまった場合は、元本割れを起こす可能性があります。
また、円で外貨を購入したり、外貨で円を購入したりする際の手数料もバカになりません。
どの通貨を購入するかにもよりますが、リターンが大きい分リスクも大きいということは知っておく必要があります。

個人年金のメリット・デメリット

個人年金を利用する大きなメリットは、強制的に口座から引き落とされるため、手堅く貯蓄していくことができるという点です。これは財形貯蓄年金でも同じですが、個人年金の場合、老後資金以外に教育資金、住宅購入資金等に使えるという自由もあります。
また、個人年金で支払った金額分は、保険料から控除されます。適切に申告できれば、翌年の所得税と住民税の負担を軽くすることができます。
一方デメリットは、選ぶ商品によっては元本割れのリスクが付きまとうという点です。また、途中で解約しようと思っても、タイミングによっては支払った分の保険料が返ってこない可能性もあります。
余剰資金の一部を年金にあてるのはよいかもしれませんが、個人年金だけで充実した老後が送れるかというと、難しいものがあるでしょう。
別の資産運用を組み合わせて、ポートフォリオを補完されることをお勧めします。