太陽光発電で使われるパネル一覧 アップソーラージャパンの太陽光パネルと企業の特徴まとめ

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アップソーラージャパンの太陽光パネル

アップソーラージャパンのキャプチャ画像
画像引用元:アップソーラージャパン公式HP
(http://www.upsolar.co.jp/)
世界15ヵ国以上に拠点を持つ注目の企業

アップソーラー社は、2006年に中国で設立された企業。世界15ヵ国以上に拠点を持ち、2010年に日本でも支社としてアップソーラージャパンが開設されました。グローバルな企業力を活かしてエネルギーシステムの安定供給に注力しています。効率的に運営できるように生産を外部に委託し、需要の増加に対して柔軟に対応。総資産利益率は高い数値を維持しています。
自社ラボラトリーを複数備えており、環境研究ラボや電気・電子ラボ、生理化学ラボなどどれも最先端の研究施設。ハイレベルな技術開発は、このラボラトリーから誕生します。

世界各地で採用される太陽光発電システム

アップソーラーの太陽光発電システムは、家庭はもちろん学校や公共設備、発電所など規模が大きく信頼性が求められる場所でも採用されています。
日本以外にもフランス・スペイン・イタリア・ギリシャなど多くの国々がアップソーラーの太陽光発電システムを利用。世界中で高く評価されています。

世界が認めるほどの品質管理体制

2011年、アップソーラーは「ソーラー産業賞」を受賞。ソーラー産業賞は「SOLAR」という太陽光発電業界誌の編集者が中心となって、技術・革新性が卓越した水準の企業を選んで表彰するものです。
2,000社以上の候補企業から最終候補を絞り、4万人を超える投票者が1ヵ月近くかけて投票。その結果選ばれたのがアップソーラーなのです。1つひとつの作業段階で最高水準を達成する製造技術を持っており、モジュールの設計や製造の全段階で信頼性を発揮しています。

充実した総合保証システムの確立

太陽光発電システムにおいて最も重要な太陽電池モジュールは、長期間安定して発電し続ける必要があります。アップソーラーは、モジュールの出力保証期間が25年と最長クラス。
ほかにも、製品機器のシステムを10年保証する「システム保証」、落雷や台風による太陽光発電システムの損害を10年補償する「災害補償」など万全な保証サービスが整っています。またアップソーラーが認定する施工会社が設置工事をしている場合は、10年の「工事補償」もありますよ。

型番
パネル種類
モジュール
最大出力
モジュール
変換効率
モジュール
出力保証(最長)
周辺機器
保証
UP-M290M 単結晶 290W 17.8%

25年公称最大出力の97%
(※1年目のみ。2年目以降は毎年前年の保証値から 0.7%を減じた値)

10年
UP-M300M 単結晶 300W 18.4% 25年公称最大出力の97%
(※1年目のみ。2年目以降は毎年前年の保証値から 0.7%を減じた値)
10年
UP-M270P
多結晶
270W 16.6% 25年公称最大出力の97%
(※1年目のみ。2年目以降は毎年前年の保証値から 0.7%を減じた値)
10年
UP-M280P
多結晶
280W 17.2% 25年公称最大出力の97%
(※1年目のみ。2年目以降は毎年前年の保証値から 0.7%を減じた値)
10年
UP-M335P
多結晶
335W 17.3% 25年公称最大出力の97%
(※1年目のみ。2年目以降は毎年前年の保証値から 0.7%を減じた値)
10年
代表取締役の李晟平氏
1979年生まれ、江蘇省無錫の出身

2006年に中国で創業したアップソーラー社。フランス、アメリカ、オーストラリアを含め世界15か国以上に拠点を持つ。日本法人を2010年8月に設立し、中国メーカーとしては早期に日本市場への参入を果たしたことで知られる。日本市場特有のユーザー感覚に敏感で、確かな品質の製品を、低コストで提供する。日本の市場を意識すると、製品はもちろんのこと、企業への信頼感が大事だと代表取締役の李晟平(Roy Li:ロイ リー)氏は語る。

その1参入当初の苦労が、日本法人の安定的な基盤をつくったから

アップソーラー社のCIロゴ

──本日はお世話になります。色々教えてください。早速ですが、日本市場への参入で、強く意識してきた点はありますか?他の中国系外資メーカーと比べて、どんな違いがあるのでしょう?

比較的早い段階から長く太陽光業界にいるので、競合性の高い市場には慣れています。日本では、スピードだけではなく「長いお付き合い」が大切だと思いますね。なので、アップソーラーが信頼できて、本気でやる気がある企業であることを、相手にしっかりと知ってもらう必要がありました。

例えば、我々が日本法人をスタートした2010年当時は、海外で使用していた提案資料を翻訳して持ち込んだんですが、内容を理解してもらえても、相手には全く響かなかったんです。その理由が分からなくて、当時はすごく悩みましたよ。でも、その一件から、日本市場へのアプローチを改めるべきだと思ったんです。フォーマットも全て日本専用のものを構築しようと思いましたし、製品スペックやコストといった数字の前に、魅力を感じてもらえなければ意味がないので、日本市場では皆さんがどこに魅力を感じていて、重要視しているかを見極める必要がありました。

当時は、私が思うように日本語を使えなかったことも影響していましたね。どうしても通訳を介さざるを得なかったので、相互理解の前に、相互の認識が行き届かなかったんです。だからニーズが分からなかったんですね。そんな経緯があったおかげで、アップソーラーとしては市場拡大の2012年~15年よりも前に、日本市場と自分の弱点を知って対応力を鍛えることができたので、後発の他の中国系外資企業に比べて、事業推進のための基盤整備などの面で、大きなアドバンテージができていたと思います。勢いでただ売るだけでは無責任ですし、日本では認めてもらえないですよね。

その2市場の競合性を強く意識しているから

ELパネルの試験イメージ

──経験のない市場で認められるのは、やっぱりすごく大変なんですね。今後については市場動向をどのように見ていますか?ユーザーや投資家は、これからの変化を気にしていると思います。

2017年4月から始まった改正FIT法※1の影響もあって、日本の市場規模は縮小傾向にありますよね。それでも世界的にはトップ5に入るような重要なマーケットですが、市場には徐々に、コストダウンに向けた流れが出てくるのではないでしょうか。

設備機材の調達価格と売電単価が年々下がっているので、ある程度の許容額を超えると、イニシャルコストをもっと低く抑えたいといったユーザー心理が、以前に比べて大きく働く可能性がありそうです。コストダウンの流れが出てくると仮定して考えた場合、ソリューションを提供している企業側には、高品質で低コストの製品供給、明確な事業継続性の見通しなどが求められるようになるので、ユーザーの目は、製品選択基準の面でますます厳しくなるでしょうね。

※1.FIT法…Feed in Tariff:フィード イン タリフ(2012年7月に創設された再生可能エネルギー発電促進賦課金制度。導入促進を目的に固定額による電力買取制度)

──市場には、ある程度の淘汰の作用が起こるんでしょうか?

まず、製品面については競合各社ともにコストダウンを図ることが考えられるので、価格面では拮抗する構図ができる可能性はあります。他には、企業の信頼性の面で、各社各様の企業努力を図るでしょう。それでも採算ベースで判断して、もしかすると撤退する企業もでてくるかもしれません。そういった企業は、製品販売だけを残る他の企業に託す形をとって、国外からの卸売り体制となる可能性もあると見ています。

──アップソーラーさんはどうなりますか?

撤退なんて全く考えていないですよ。2010年から日本法人として取り組ませていただいているので、ユーザーの皆さんや、投資家の皆さんにアップソーラーの認知が進みましたし、選んでもらった以上は大きな責任がありますから。

それに我々にとってコストダウンは難しい課題ではありませんし、製品には自信があるので、あとは企業としての信頼性をもっと高めていきたいと考えているんです。その一環で、お問い合わせへの回答も、48時間以内にするようにしています。製品の導入時もそうですが、その後の継続的なお付き合いについても、真摯に向き合うことを心がけています。

その3最適化した製品で、2010年にオコテスト最高評価を獲得したから

アップソーラー社の研究開発ラボ

──強みはいかがでしょう?製品はもちろんのこと、生産拠点なんかも知りたいです。

アップソーラーは自社工場を持っていません。一昔前なら、自社工場のないプロダクトの信頼性は低かったのかもしれませんね。それでも、今はこの点がアドバンテージです。

我々が提供している製品はカスタマイズOEMで、通常のOEMと違い、自社のラボでの研究開発で、様々な部品をバランスよく組み合わせ、最適化することで市場に供給している製品です。富士フイルムのような高品質な部品を提供しているメーカーから供給を受けていますが、市場に出る時点のコストを抑え、高いレベルで発電効率と品質を確保することで、競合との差別化を図るこができています。仮にコスト面で競合が並んできても、世界で12以上の検査認証機関による品質認証も受けていますし、研究開発は継続しているので、品質面で優位性を維持できると考えています。

いままでの納入実績が日本では200MW、国外では1.8GW(2017年12月時点)に上ることから、結果論ですが、これまでユーザーが我々の製品を選んでくれた理由は、アップソーラーの製品が利益を生み出せる製品だったということです。ユーザーや投資家の皆さんに利益をもたらす仕組み作りには、利益を生み出す製品があることが前提になるので、事前に想定して取り組んできたことが正しいと証明できた訳です。

──自社工場はないんですね。驚きました。そうなると生産はどこでしているんですか?

中国にある企業の工場で生産ラインを設けています。生産過程の品質管理も細かいですよ。アップソーラーの品質保証部門の社員が24時間体制で常駐しており、工場側とアップソーラー側で、生産物の品質を二重に確認しています。品質基準の値も明確に設けているので、工場側でOKと判断しても、アップソーラー側でNGとする場合も多々あります。工場泣かせですよね。

──本音を言うと、製品毎にスペックの違いがありますが、セルなんかは、同結晶の場合には、大きな差がないように思えていました。

見た目がほぼ一緒ですからね(笑)。市場に流通させるには規格を満たす必要がありますし、持てる技術で研究開発を進めていくと、どの企業も同じような所に行き着くものです。なので、製品も同じように見えてしまいがちですよね。

でも我々の製品は、ドイツのオコテスト(Öko-Test)※2で2010年に最高評価を受けています。このテストは一般的なコンテストとは違って、テストをする側のオコテストの方たちが、自ら試験評価を行う対象物を選んで調達して、勝手に評価してしまうんです。驚きますよね。それまで、事前エントリーや、コンテスト専用モデルを用意することがない仕組みの評価試験なんて知らなくて、結果の公表で初めて評価試験をされていたことが分かったんです。それでも経緯がどうあれ、第三者となる民間の評価機関に流通製品がテストされて出た結果は、一つの指標になると思っています。

でもその後、我々と同時に最高評価を受けたドイツの3社は撤退してしまいました。いまも残っているのはアップソーラーだけです。業界にもよると思いますが、このことで、高品質でも高コストであれば、事業に継続性をもたらすことが難しいということも分かりましたね。その他にも、多くの検査機関から品質認証を受けています。※3

※2.オコテスト(ÖKO-TEST)…ドイツの民間評価雑誌で、主に生活用品などの評価試験を行い、人体と環境に悪影響を与えない製品ほど高評価となる。民間雑誌ながら非常に高く評価されており、例えば歯磨き粉や石けん、ビールなどのパッケージに掲載されたオコテスト最高評価の証明を確認してから、買い物かごに入れるユーザーも少なくないとか。

※3.アップソーラー社製品の品質認証の内訳

  •  ▼性能試験:IEC61215
  •  ▼IECの安全試験:IEC61730
  •  ▼ULの安全試験:UL1703
  •  ▼PID試験:IEC62804
  •  ▼塩霧試験:IEC61701
  •  ▼アンモニア/腐食テスト:IEC62716

その4日本市場に適した供給体制を、戦略的に構築したから

工場での生産の様子

──中国系外資メーカーとして、他社にはない強みとかはあるんですか?

物流ですね。2011年から、3PL事業で国内シェアNo.1の日立物流さんと提携して、常に一定量の在庫を抱えるようにしました。目的は、対応速度を向上させることです。太陽光発電装置は基本的には受注生産の業界で、主に中国に生産拠点を置いている場合が多いので、受注生産後のシッピングも含めると納期が1ヶ月以上になるのが普通です。これは大規模設備のユーザーの皆さんからすると普通のことのように思えるんですが、小口のユーザーの皆さんにはストレスの原因になります。短納期で対応できた方が、色んな要望に応えられることから始めた取り組みです。

その5下流までのワンストップサービスを強化したから

生産時の品質管理を徹底

──今後の戦略も少し教えてください。

これまでは、メーカーや卸売りの機能が中心でしたが、今後は、他社の太陽光発電に関する製品全般も取り扱うような商社機能(直販サイト:SolarDepot/ソーラーデポ)や、土地の整備から発電施設の設置など、下流工程までを含めたワンストップでのサービス提供も始めています。市場の要望・変化に柔軟に対応できる事業体として、変革を進めています。

──いまはどんなところに発電施設を設けるといいでしょう?低いよりは高い利回りを求めたいので、立地の選択が難しそうですよね。

日本での太陽光発電は、天候の移り変わりの問題から発電効率を上げにくいケースがありますよね。一部の地域で天候が悪くても他方では晴れていたり、発電できている場所が天候によって目まぐるしく変化していきます。その点を考慮すると、できるだけ多くの地域に分散して太陽光発電施設を設けることで、常に安定的な発電と供給ができるようになるんじゃないでしょうか?また、発電設備と電気を使用する場所が近ければ近いほうが良いとされているので、現在は各地域に生産施設を構える企業の、工場建屋の屋根への設置などを推奨しています。

──なるほど。工場で使用する電力を内製で賄うこともできれば、余剰は売電することもできますね。工場稼働時の電気代はバカになりませんもんね。それに、分散投資とは少し違いますが、複数の大きな対象施設で太陽光発電を運用することが、発電量の平準化に寄与するというお話ですね。そうなると、個人で運用する場合も、複数の太陽光発電施設を運用した方が発電量は安定しそうですね。長々とありがとうございました。参考にさせていただきます。