太陽光発電業者にまつわるトラブル集 太陽光発電でよくある自然災害のトラブル

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太陽光発電でよくある自然災害のトラブルと補償

太陽光発電システムは、屋外に設置した発電設備が自然災害の被害に遭うことがあります。太陽光発電システムは環境の影響を受けやすく、自然災害の予測は困難です。太陽光発電投資を検討するときは、あらかじめ自然災害のリスクを考え、いざという時の補償内容などを知っておきましょう。

自然災害による失敗談

約200万円で太陽光発電システムを購入

太陽光発電システムを導入したきっかけは、訪問業者の勧誘だったというNさん。設置費用は無料にしてもらいましたが、初期費用として総額で約200万円かかりました。一括での支払いは難しいため、10年ローンを組むことにしたそうです。業者からは「売電量によってはローン返済中にもプラスになる」と言われました。契約内容は業者の勧めたとおりのものを選び、特に保険にも加入はしませんでした。

自然災害は保証対象外

Nさんは契約後、発電と売電を始めました。特に大きな問題もなく過ごしていましたが、太陽光発電システムの導入からわずか数ヶ月というタイミングで、大きな土砂災害がNさんの住む地域を襲いました。地域一帯が被害を受け、Nさん宅も全壊は免れたものの、自宅の一部が壊れてしまったそうです。屋根に設置していた太陽光発電システムも被害を受け、発電できない状態になってしまいました。

慌てて業者に連絡をしたところ、業者からは「自然災害のための保険に入っていないため、保証対象外」という返事のみ。結局、その他の機関にも問い合わせましたがどうにもならず、故障の修理は自己負担で行うことになってしまいました。

太陽光発電システム設置時に約束される保証

太陽光発電メーカーによる保証

太陽光発電システムのメーカーは、たいてい製品の不具合や製造上の不備があった場合に利用できる「システム機器保証」を付けています。住宅用の太陽光発電システムの場合、保証は最低でも10年間です。メーカーのシステム機器保証は、正しく設置された太陽光発電システムを普通に使用していた場合にのみ認められます。つまり、メーカー側の不備によって故障した際は無償で交換や修理が可能ですが、自然災害のような事態には対応していないのです。

工事補償

メーカーの保証以外に、施工業者による「工事補償」もあります。メーカーのシステム機器保証は、施工に原因があるトラブルには対応していません。そのため、工事が原因で起こった雨漏りや漏電、住宅の破損などがあった場合は施工業者の責任となります。施工業者側も、そのリスクを想定して工事賠償責任保険に加入しているのが一般的です。しかし、施工業者の補償も工事が原因のものに限られるため、自然災害での破損は対象外となります。

自然災害による太陽光発電システムの破損の補償

自然災害補償はメーカーの独自判断

自然災害での太陽光発電システムの故障や破損は、メーカー保証や施工業者の補償では賄うことができません。そのため、自然災害に備える場合は補償を別途に付けることが必要です。ただし、自然災害補償はすべてのメーカーが用意しているわけではありません。利用できるのは一部のメーカーのみであり、基本的には販売店が保険会社と協力して提供しています。販売店でも必ず用意されているわけではないため、土砂災害や台風が不安な地域に住んでいる方は、よく調べた上で検討するとよいでしょう。

自然災害補償の対象となる災害

自然災害補償に加入した場合も、補償を受けられる範囲は決められています。基本的には以下の8つの災害で故障や破損が起きた場合に限られ、地震や津波、噴火などの災害や戦争による被害は対象となりません。

  • ・火災
  • ・建物外部からの物体の落下、飛来、衝突または倒壊
  • ・破裂または爆発
  • ・落雷
  • ・ひょう災
  • ・台風・暴風雨・豪雨などの風災
  • ・豪雪・雪崩などの雪災
  • ・台風、暴風雨、豪雨などによる洪水・融雪洪水・高潮・土砂崩れなどの水災

備えるべき自然災害

破損リスクの低い自然災害

自然災害によって破損するリスクがあるのは太陽電池モジュールです。災害の種類によっては、故障のリスクが軽減されるため、それほど注意をはらう必要がありません。たとえば、落雷や台風、積雪やひょう、アラレなどによる破損リスクは低いでしょう。

落雷の場合は、パネルが雷からの電気を受け流してくれる性質を持っているため問題ありません。台風は風の強さによる被害が心配ですが、法律上、地上15m、風速60mまでは耐えられる作りであるよう決められています。風速60mは走っているトラックも横転するほどの暴風です。よほどのことがなければ安全と言えるでしょう。積雪に関しても、パネルの傾斜や熱によってリスク回避が可能です。ひょうやアラレもパネルの強度によってリスクを抑えられます。

破損リスクが高い自然災害

太陽光発電で破損リスクの高い自然災害は、地震や塩害です。地震が起こると太陽光発電の設備の故障だけでなく、屋根の重さによって住宅が被害を受ける可能性もあります。また、塩害対策をしていないシステムは塩害地域では使用できません。塩害対策をしたパネルであれば問題なく使用できます。