太陽光発電の基礎知識 土地付き分譲型太陽光発電投資の基礎知識

土地付き分譲型太陽光発電投資とは

2014年以降、にわかに土地付きの太陽光発電というものが投資家から人気を集めています。ここでは、一見わかりにくい土地付き太陽光発電にかんする基本的な知識について、わかりやすさを心がけてまとめてみました。

土地、太陽光発電設備、メンテナンスをセットにしたもの

土地付き太陽光発電とは、その名の通り土地と太陽光発電設備がセットになった商品です。太陽光発電は魅力的な投資分野ですが、導入する際にはまず土地を探し、役所に届けを出し、設備を建てるために造成し……、というように手間の掛かるステップを踏む必要があります。
こうした手間をあらかじめ一括して行い、メンテナンスなどのアフターサポートまで付けて分譲で投資家に売り出しているのが、土地付き太陽光発電というわけです。

土地付き分譲型太陽光発電投資のメリット・デメリット

投資を検討する前に知っておきたい、土地付き分業型太陽光発電投資のメリット・デメリットを以下にまとめてみます。

土地がなくても太陽光発電投資を始められる

土地付き分譲型太陽光発電の一番のメリットは、土地を持っていなくても、日当たり良好な環境で太陽光発電投資ができるという点です。
太陽光発電の人気の高まりに応じて、電柱が近かったり、程よく傾斜があったり、日当たりが良いといった土地の価格が高騰傾向にあります。
土地を手に入れるのも大変な中で、太陽光発電まで一括して取得できるのが、土地付き分譲型太陽光発電の魅力です。

メンテナンス費用を抑えることができる

太陽光発電を適切に運用するためには、設備のある土地の雑草を処理したり、適切に稼働しているかチェックしたり、細々した手間が必要です。
しかし多くの場合、太陽光発電は地方の土地を購入して運用されます。事業者が直接メンテナンスに出向くというのは、掛かる負担が馬鹿になりません。
土地付き太陽光発電では、業者がメンテナンスを請け負ってくれるため、こういった手間や負担も心配する必要はありません。

2000万円程度の資金が必要

土地付き太陽光発電にはさまざまなメリットがありますが、そのぶん初期投資に掛かる費用も大きいというのがデメリットです。収益シミュレーションをしっかり行って計画的にお金を工面しておかないと、太陽光発電で収益を得るために今現在の生活の質を落とさなければならない、ということにもなりかねません。
太陽光発電に限った話ではありませんが、融資を組む際は、将来の資金需要も踏まえた抜け目ないシミュレーションが不可欠です。

悪徳業者がいる

太陽光発電はまだ新しい分野です。そのため、中には利用者の知識・経験不足を利用して詐欺まがいの商売をする業者もいます。
例えば存在しない物件を購入させて、振り込みと同時に行方をくらませたり、コストを抑えるためにいい加減な施工をしたり……。太陽光発電の注目が高まるにつれてその数は減っていますが、消費者庁にもまだ苦情が寄せられています。
業者選びの際は、その業者が本当に信頼できる業者かどうか、徹底的にチェックされることをお勧めします。

なぜ、いま土地付き分譲型太陽光発電投資なのか。

産業用太陽光発電投資イメージ

太陽光発電に絡む法律に、FIT法(Feed-in Tariff Program)というものがあります。2017年4月にこのFIT法が改正され、太陽光発電の事業者に設備の定期メンテナンスが義務付けられました。これまでは、稼働中の太陽光発電を放置していてもとくに問題はありませんでしたが、今後もそういった状況が続くと法律違反になってしまいます。
その点、土地付き分譲型太陽光発電であれば、業者がメンテナンスを代行してくれるため、FIT法に違反する心配はありません。
ただ、業者によりメンテナンスの内容は異なるため、契約を検討する段階で各社のサービス内容をしっかり検討しておくことは大切です。またその際は、利用者の口コミ評判についても併せてチェックしておくとよいでしょう。
もしメンテナンスを委託していた業者が適切に業務を遂行してくれなかった場合、事業者が責任をとらないといけなくなるかもしれません。
太陽光発電は手間なく不労所得を得られる投資ですが、運用期間が長いため、設備の監理・点検を委託できるパートナー選びが非常に重要となります。運用を始める際は、とにかく慎重に、業者の良し悪しを判断されるように気を付けてください。

太陽光発電投資での土地選びの4つの基準

1kwあたりの売電価格は年々下がり続けており、産業用太陽光発電の売電価格は、平成24年では40円/kwとなっていましたが、平成30年では18円/kwとなっています。しかし、太陽光発電投資では土地選びさえ間違えなければ、資産運用を成功させる確率が極めて高くなります。太陽光発電投資でもっとも重要と言える、土地選びの基準を紹介します。

土地の広さ

土地の広さは太陽光発電投資での重要な基準となります。土地選びの基準には他にも大事なポイントは様々ありますが、十分な敷地面積の確保は大前提と言っえる基準です。

日当たり・方位・日照時間

次に土地選びの基準として挙げられるのは日当たりです。太陽光発電は太陽光のエネルギーを使って発電しているため、日当たりの良し悪しはとても大切な基準です。周囲に日を遮るものがなかったり、日射量が多く日照時間も長い場所であると太陽光パネルを設置するのに適した土地と言えます。

土地の傾斜や地盤

土地の傾斜や地盤の違いにより、設置費用などが左右されます。傾斜地での設置には雨水や土砂などによる隣地への影響を与える可能性があるため、思わぬ費用が発生することもあります。また、選んだ土地の地盤が緩いと造成のための基礎工事にかかる費用が割高になってしまいます。

価格やかかる税金

土地そのものの価格を極力安く済ませられると、イニシャルコストを削減できます。また、土地には固定資産税が課税されるため、土地選びの際には価格だけでなく税率の低い土地を選ぶようにしましょう。農地転用などの場合は多額の税金が課せられる可能性があるため、注意が必要です。固定資産税は田や畑、山林などによる地目で課税される金額が異なります。税金に関しても必ず確認しておきましょう。

土地選びで重要な5つのポイント

土地選びの基準をご紹介したところで、次は土地を選ぶ際のおすすめのポイントを紹介します。

南向きで広さは120平方メートルが目安

太陽は東から昇り、南を通って西へと沈んでいきます。太陽光パネルにできるだけ長時間日光を当てるために、パネルを南に向けられる土地を選ぶようにしましょう。また、太陽光パネルの設置にはある程度の面積が必要なため、120平方メートル以上の面積を目安として選ぶと良いでしょう。 台形やひし形状の土地よりも長方形に近い土地の方が効率的に発電ができ、太陽光パネルも設置しやすくなります。

建物などの日射を妨げるものがない

太陽光パネルを設置する土地の周りにビルやマンションなどの建物があると日光を遮ってしまうため、設置する際は太陽光を妨げるものがないか確認しておきましょう。資材の搬入などもしやすくなるため、土地の周辺を見ておきましょう。

傾斜は30度まで

太陽光パネル設置の際の傾斜角度は30度までとするのが理想です。山などの地形がほとんどの日本では傾斜のある土地を太陽光発電として利用することも多いですが、設置工事や天候被害なども考えるとあまりにも傾斜のきつい土地は設置に適していません

地中の障害物に注意

太陽光パネルの設置では地面に支柱を打ち込み、準備を進めます。おおよそ1.5メートルほどの長さの支柱を地中に埋め込むため、障害物等があると作業を進めることができません。また、障害物を取り除くための工事も必要となる可能性がありますので、事前に試し打ちなどをして確認することが望ましいです。

電柱の有無

太陽光パネルで発電した電気を電力網に流すためには、土地の近くに電柱が必要です。高圧電線が接続された電柱がなくてはならないため、有るかどうかのチェックは欠かせません。土地近辺に電柱がない場合は、追加のお金を払って30メートル置きに電柱を設置しなければならないため、さらに費用がかかってきます。

土地を借りることもできる

太陽光発電の土地選びでは、余っていて活用していない土地を所有している人から借りることもできます。土地所有者は賃貸料で収入を得られ、発電事業者は設置から長期間の投資収益を得られるので、お互いにメリットがあります。一般的には単位面積当たりの価格で賃料は決められますが、大規模な土地であれば、借地料は売電収益の数%という契約形態もあります。土地を自分の資産として購入することにも利点はありますが、自分にとって無理のない選択をするようにしましょう。